そんな結末はないよ、それじゃ助かったことにならないよ「灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない」

ラノベ
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そんな結末はないよ、それじゃ助かったことにならないよ「灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない」

灰と幻想のグリムガルのこれまでの展開を振り返って

灰と幻想のグリムガルは、
個人的に一番好きなシリーズです。

初めて手に取った時は
ハマりすぎて寝る間も惜しんで
第7巻まで一気読みでした。

しょっぱなからグイグイ引き込まれる展開で、
主要な登場人物が死んでしまうという
ラノベらしくない展開と
登場人物の目線で語られるストーリーに
その虜になってしまいました。

登場人物の目線で語るので、
よりリアルにその心情が語られます。

読む方は登場人物に感情移入して
一緒にドキドキハラハラしながら
読み進めることになります。

登場人物の心理描写を綿密に描き切るのが
十文字青先生のスタイルで、
時に「長いよ!」と思う時もありますが、
この綿密に描かれる心理描写があるからこそ
読む方も登場人物に感情移入して
ドンドン読み進めてしまうことになります。

物語はずーっと絶望感に包まれています。
この絶望感は振り払うことはできないのですが、
仲間と力を合わせながら、
お互いに支えあいながら
ギリギリのところで希望をつないでいっています。

読み出すと次が気になって仕方ありません。

私は、7巻まで出ているところで
読み始めましたので、
1巻目、2巻目などはまだよかったのですが、
最新刊まで読み進めてしまったら
地獄でした。

次が読みたくて仕方がない・・・。

特に今回の10巻が出るまでが長かった~。

「灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない」を読んで

という訳で、前置きが長くなりましたが、
10巻を読み終わりましたので感想です。
(残念ながらもう読み終わってしまいました)

ハルヒロたちパーティーは相変わらず
絶望感に包まれています。

今回はこれまでのパターンとちょっと違って
非常にしつこい敵に執拗に追われ続けるというものです。

これまでは強力な敵に出会ってしまって
逃げるか倒すか助けてもらうかしたら
抜け出せましたが、今回の敵はとにかくしつこいです。

最初10巻を読み始めたときは、
ゴリラを強力にしたような敵から
逃げ回っているハルヒロたちに
ちょっと違和感を感じました。

何せこれまでの旅で
かなり強い敵を相手にしても
相手を倒してきたからです。

「別世界で相当強い敵を倒してこなかったか?」
「それがゴリラの強い版といっても
 類人猿に遅れを取るってどういうこと?」
と思ったのです。

私の違和感はただの勘違いでした。

強力なゴリラは1匹だけなら
それほどの苦労もなく倒せます。
(実際に倒しています)

問題は群れで襲ってくること、
声で威嚇してくるが必ずしも
襲ってくるわけではない、
逃げても逃げても非常にしつこく
追いかけてくることが
非常に厄介な訳です。

撒いたと思って安心したら
咆える声が聞こえてくる、
付かず離れずの距離で追いかけてくるので
追われる立場のハルヒロたちは
精神的な負担が非常に大きくなります。

今回の敵が脅威なのは
群れで襲ってくること、
そしてかなり賢いことです。

賢いからといって話の通じる相手ではありません。
向こうは獣です。

まるで狩りを楽しむかのように
ハルヒロたちを追い込んでいきます。

絶望感の中で何とか逃げ惑うという展開は
これまでにもありました。

ただ今回、新しい展開がありました。
10巻の冒頭に登場したジェシーです。

死にかけて現実世界(日本)の記憶を
取り戻したところで何者かに出会います。

まさに命の火が消えようとしていたときに
女性が現れて助けられるというところで
冒頭の物語は終わります。

きっとジェシーはハルヒロたちと
出会うんだろうと思っていたところ、
逃亡中に通りかかった村で出会います。

ジェシーの秘密はグリムガルに転送される
秘密につながっていそうで
その謎を垣間見させてくれました。

また、ハルヒロたちは
ジェシーと出会うことで
その能力をより伸ばせるのではと
期待させます。

特に異様な魔法の光弾(マジックミサイル)を
使うことから、これをきっかけに
シホルが新たな力に目覚めるのではと期待です。

しかし、ラストの展開は酷かった・・・。

文章が読みずらいとか
意味が通らないとかいうことでは
決してなくて、
「それはないよ、十文字青先生!」
「それだけはダメだよ」
という展開なのです。

さんざん登場人物に感情移入させるように
物語を書いておいて、
そんな仕打ちはヒドイというものです。

正直、ショックでかなり落ち込みました。

「たかだか小説で?!」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
灰と幻想のグリムガルを読んでいると
それほどまでに引き込まれてしまいます。

登場人物の気持ちに自分の気持ちを重ねてしまいます。

ちょうど今日の会社帰りに読み終わって
ドーンと落ち込んだ気持ちのまま
帰宅しました。

夕飯を食べた後いつものように
食器を洗っていたら
(食器を洗うのは私の担当です)
妻から「今日何かあったの?」
「嫌なことでもあった?」と聞かれました。

「いや、嫌なことはないけど、
 読んでいる小説で最後、嫌な終わり方をしたから」
というやり取りをしたほどです。

何というか、気分がズーンという感じです。

十文字青先生も、少しは読者の精神衛生面も
考えて頂きたい。

最後の、笑顔を浮かべたシーンと
その次の笑顔の挿絵、心に刺さります。

最後に次巻予告があります。

あの男が言う。
「方法はある。一つだけ」
で終わります。

「ふー。よかった~」とはならないですよ?

「方法って、ジェシーと同じ方法でしょ?」
「それって助かったって言えなくね?」
「普通の人間って言えるの?」
などなどの言葉が思い浮かびます。

いずれにしても、一読者としては言うことは一つ。
早く次を読ませてくれ~!!

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