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ラノベで初めて泣きました「ゼロの使い魔 13巻 聖国の世界扉」

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新展開への序章、新たな虚無の使い手の力が明らかに

「ゼロの使い魔 13巻 聖国の世界扉」を読みました。

12巻は外伝的な内容で日常のドタバタ劇といった趣きでしたが、
13巻ではガラッと変わりストーリーが大きく展開します。

ロマリアにいるトリステインの女王アンリエッタから
ルイズとティファニアに対して
ロマリアに来るようにと手紙が届きます。

サイトたち水精霊騎士隊のメンバーも
ルイズに同行するように命じられます。

物語はロマリアに移動して
ロマリアとガリアで進展していきます。

ルイズとサイトはアンリエッタからの
命令でロマリアへ向かうことになったのですが、
ロマリアに入ってからロマリアの聖堂騎士隊と
戦わざるを得ない展開に。

本当の戦争ではありませんが、
不審者と思われてしまった水精霊騎士隊と
それを捕えようとする聖堂騎士隊との
戦いも読みごたえがありました。

そしてロマリアに着いてからは、
ルイズやサイトを中心としたいつもの面々と、
ロマリアの教皇をはじめとした
聖堂騎士隊の新たなキャラクターも登場します。

アンリエッタがルイズとティファニアをロマリアに呼んだのは
教皇のヴィットーリオの働きかけによるものですが、
その意図も明らかになります。

そして虚無の使い手である教皇ヴィットーリオの
力も明らかになります。

地球に帰りたいという気持ちがついたサイトは、
帰りたいという気持ちと、こちらの世界で仲良くなった仲間と
好きになったルイズと一緒にいたいという気持ちの
間で揺れ動いています。

ルイズを安心させたいサイトは、
「自分に身内はいない」とウソをつきます。

魔法学院でルイズ達の教師であるコルベールは
サイトが元の世界に帰るための方法を探すため
旅の準備をしていました。

しかし、「しばらく元の世界に帰る方法を探すのはやめにする」と
サイトに告げられたコルベールは落胆し、
それを見て申し訳なく思ったサイトは
自分が日本から持ってきたノートパソコンを
コルベールに渡します。

一方、ロマリアの教皇ヴィットーリオは、
自らの虚無の力で「世界扉」を開き、
アンリエッタやルイズ達に
サイトの元の世界を見せます。

ちょうどその頃、サイトからノートパソコンを
受け取ったコルベールは錬金魔法で
バッテリーを充電する方法を思いつき、
ノートパソコンを立ち上げる方法を
サイトに尋ねます。

ノートパソコンを立ち上げたサイトは
コルベールに求められるまま
ネット接続を試みます。

ヴィットーリオによって開けられた世界扉によって
サイトのノートパソコンで
これまで送られてきたメールが受信できます。

自分を心配して何通も何通も送られてきていた
母親からのメールを目にしたとき、
サイトはうずくまり涙を流します。

サイトに会いに来たルイズは
泣き崩れているサイトを目にし、
理由をコルベールに尋ねます。

「母親からの手紙を見て」と
コルベールから理由を聞いたルイズは
ある決心をします。

その決心をしたルイズは、
想い出を作るために
サイトを街に連れ出します。

サイトの心の揺れ動き、
特に母親からの手紙を読んだシーンでは
私も泣きました。

まさかラノベで泣くとは思ってもいませんでした。

そしてその姿を見た後のルイズの行動は
けなげで感動を覚えました。

キャラクターの心の揺れ動きと、
ルイズの決意によってサイトはどうなっていまうのか
次巻以降が非常に楽しみになる13巻でした。

13巻まで読んできたゼロの使い魔ですが、
本巻がこれまでで一番良かったです。

12巻は日常のドタバタを扱った内容でしたので、
内容のギャップにビックリです。

ヤマグチノボル先生の本領発揮です。

まとめ

「ゼロの使い魔 13 聖国の世界扉」では
ラノベを読んで初めて泣きました。

まさかゼロの使い魔で泣くとは思っていなかったので不覚です。

登場人物の心の揺れ動きとストーリー展開、
そして今後の展開に向けての伏線と
非常に充実した1冊になっています。

次の14巻の展開が非常に楽しみな1冊です。

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