ガリア王ジョゼフの悲しい運命「ゼロの使い魔 15 忘却の夢迷宮」

ラノベ
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憎たらしかったジョゼフに思わず同情してしまう「ゼロの使い魔 15 忘却の夢迷宮」

「ゼロの使い魔 15 忘却の夢迷宮」
を読み終えました。

この15巻では、
ゼロの使い魔シリーズの
13巻「聖国の世界扉」、
14巻「水都市の聖女」
と3巻に続いてきた
物語の舞台をロマリアに移しての
ガリア王ジョゼフとの戦争に
終止符が打たれます。

さすがヤマグチノボル先生、
シリーズ最高の盛り上がりだった
13巻、14巻を上手くまとめられています。

これまたシリーズ最大の敵だった
ヨルムンガンドを10体もを
同時に相手にしたにも関わらず
無難に倒したサイト達ですが、
いよいよガリア王ジョゼフと
相対することになります。

15巻での一番のクライマックスは
やはりジョゼフとの対決になりますが、
思っても見ない形で幕を閉じました。

正直、「ヤマグチノボル先生、そう来たか」
と思いました。

戦記物とかだと、1国の王を落とすとなると、
国対国の大合戦の末に相手を打ち負かすか
国境線を突破してから首都まで進軍をして
王都を陥落させるかという展開になる訳ですが、
相手の王を倒せばいいということで
大軍同士の合戦もなく、
王都を陥落させることもなく
決着がつきました。

こういう形で決着をつけるのは
何ともラノベ的だなと思いました。

大軍同士の合戦となると
その戦争だけで少なくとも1冊の分量になるでしょうし、
国境線を突破してから王都陥落というところまでだと
下手すればラノベの1シリーズ分の分量にもなります。

そういう展開も若干期待しつつも
ガリアという大国の王との決着を
あっさりとつけてしまうのは
何ともラノベ的だなと思った次第です。

「戦闘」というところに重点を置くのではなく
登場人物の喜怒哀楽や恋愛感情など
心情面に重点を置いている
ゼロの使い魔らしい終わり方とも言えます。

憎たらしいだけだったジョゼフも
心情の揺れ動きがあり、
「悲しい男だ」と思わせてしまう展開でした。

他には「絶対に聖戦を行わせてはいけない」
というアンリエッタの決意と
そこから生み出された驚くべき展開、
策略だらけのロマリアと
それに巻き込まれたタバサ等々
読者が飲み込まれる展開でした。

今後の展開で一番気になるのは
タバサの行方でしょう。

特にロマリアの陰謀に巻き込まれ、
そして陰謀に巻き込まれたことに気が付いた
今後の展開がどうなるのか
大いに気になるところです。

この15巻でもそうですが、
ゼロの使い魔シリーズの面白さは
登場人物の魅力でしょう。

読み始め頃は正直
キャラクターに同情するなんてことはなく、
特にサイトが落ち込むときには
とことん落ち込み、
一方で調子のいいときには
お調子者過ぎるというところには
「なんだかな~」と
キャラクターの気持ちにのめり込む
なんてことはありませんでした。

しかしこれが大きく変わったのが
13巻「聖国の世界扉」以降でした。

サイトの故郷を思う気持ちに大いに同情し、
不覚にもラノベで初めて涙してしまいました。

また、ルイズやサイトといった主人公だけでなく
ギーシュといったサブキャラにも
非常に愛着を持って読み進めるようになりました。

ゼロの使い魔をここまで読んで、
このシリーズは読むべきラノベだなと思います。

ただし前半はダラダラしているところが
多かったのが難点ですが。

そして気になるのは今後の展開です。

「聖戦」を宣言したロマリアが
今後どのように関わってくるのか、
タバサはどのような行動にでるのか、
そしてサイトは日本に帰れるのか、
帰る時にルイズとの関係はどうなるのか
こういった展開を期待して
読み進めるのが非常に楽しい本作品です。

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