こんな展開あり?!ルイズとサイトの関係が・・・
ゼロの使い魔 16巻「ド・オルニエールの安穏」
を読み終わりましたので、読後の感想です。
これまででシリーズ最高の盛り上がりを見せた
13巻~15巻のガリア遠征が終わり
平和なトリスタニアに戻った
サイトとルイズ達の日常生活が舞台です。
この巻は平和な日常が舞台で
いつものようにドタバタしながら
次の戦争への伏線が出てくるのかと
思いながら読み進めましたが、
思ってもみなかった展開に発展しました。
正直、今この展開はないんじゃない?!ヤマグチ先生!と思いました。
この巻のタイトルにもなっている
「オルニエール」はサイトが
治めることになった領地の名前です。
そうです。
サイトは領地持ちの貴族になります。
「えらく活躍したので当たり前」と
描かれていますが、普通の日本人の
男の子が強くなって貴族として
出世したなと思うと
サイト成長したなと感じます。
オルニエールの屋敷の地下室が
開かずの間で、何かの伏線かなとは思いましたが、
まさか王城とつながっているとは・・・。
しかし、サイトとアンリエッタの間の恋は
また持ち出さなくてもよかったのではと思います。
シエスタもしつこく絡んできますが、
ここ最近のルイズとサイトの関係から考えると、
もう結婚でもいいのではないでしょうか。
巻数も進んでいることですし、
そろそろ二人の関係性も発展してもいい
頃合いです。
バトルらしいバトルは最後にありました。
ルイズを探しにでたサイトがたまたま出会ってしまった
刺客と戦うことになってしまう訳ですが、
デルフリンガーが死んでしまいます。
何もここで殺さなくても・・・。
始祖とともに戦った伝説の武器な訳ですから
やはり物語の最後までサイトと共に戦って欲しかった!
昔の記憶もいまいち思い出せていないままでした。
伝説の武器としての活躍がもう一つ欲しかったですね。
忘れていた力を思い出して新たな力を発揮するとか、
剣から形を変えて別の武器になるとか
色々バリエーションは考えられます。
何だか魔法を吸い込むことができる
しゃべるだけの剣というところで終わってしまいました。
伝説の剣としての活躍がいまいちなかったのが残念でなりません。
サイトがルイズを失い、
ルイズを探しに出たところで
刺客と死闘を演じデルフリンガーをも
失ってしまったところで
エピローグを迎えました。
エピローグでは
新しいキャラクターが登場しました。
多分新しい虚無の担い手なのでしょう。
最後にちょっと期待を持たせましたが
これまでの3巻が非常によかっただけに
何だか不完全燃焼な1冊でした。