虐殺器官

SF
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深夜アニメのCMで、「伊藤計劃 虐殺器官」をよく目にしていました。
その時には恥ずかしながら著者の伊藤計劃さんのことを知らず、
虐殺器官という書名から「ホラー」か何かと勝手な思い込みをしていました。

ホラーとかではなく、長編SF作品です。
「ベストSF2007」の国内篇で第1位、「ゼロ年代SFベスト」の国内篇で第1位になった作品です。

近未来の地球が舞台で、サラエボで核兵器によるテロがあった後の世界という設定です。
アメリカなどの先進国では厳格な個人情報管理を行っているため治安が保たれているが
後進国では戦争や民族紛争などにより虐殺が行われるようになっていました。

主人公はアメリカ情報軍・特殊検索群i分遣隊大尉のクラヴィス・シェパードで、
世界各地で起こる虐殺の原因を調べていく・・・というストーリーです。

主人公がアメリカの軍人なので、紛争地域にドンドン入っていきます。
身に付けている装備も近未来のものですが、
紛争地域の問題解決のためには、現地に軍人が入っていくというところは現代と変わりません。

近未来の装備の設定と戦闘の描写が非常にリアルで
読むにつれて引き込まれていきました。

紛争地域の絶望感というか、戦争の非情さと
先進国の治安のよさは対照的で
個人情報管理の厳格さが印象に残ります。

読み終えた感想としては、
世界設定や武器・兵器の設定は非常にしっかりしていて
戦闘の描写もリアルで読み応えがありました。

ただ、主人公とターゲットとする人物の関係性に
あまり変化がなく意外性に欠けるという印象です。
途中中だるみ感があって、筆者の筆力で読ませてるという感じでした。

伊藤計劃さんの著書で有名なもう一冊「ハーモニー」は
この虐殺器官で起こった出来事の後を思わせる世界観なので
ハーモニーにも興味がある方は
虐殺器官→ハーモニーの順番で読まれることをおススメします。

シリアスなSFもの、アクションが好きな方にはおススメです。

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