Re:ゼロから始める異世界生活の第3巻です。
第2巻から続くロズワール邸の1週間の後半になります。
アニメを第1話から最終話まで見てしまっていますので、
自分自身で結構先までネタバレしてしまっています。
原作を読んでいて、アニメの話をなぞるように進むので
アニメが原作に忠実だったんだなと実感しています。
それほど面白いラノベなのですが、
次に来る展開をすでに知っているのが悔しいです。
頭の中から「リゼロの記憶を消したい」と思っているのですが、
なにせ夢中になってみていたので、無理な話なのですが。
アニメと原作の相違点としては、
スバルが魔法を使ったことでしょうか。
原作だと、ロズワールに魔法が使えるか診断してもらったり(これは第2巻でした)、
パックにゲートを開いてもらって魔法を使ってみるところ、
そして魔獣退治の最後に切り札として使うところがありました。
魔獣退治は結局最後に現れたロズワールが
残りを一掃してしまいますが、
自分自身を囮にしてラムとレムを逃がして
最後の最後で隠し玉として闇魔法を放って一撃を喰らわすという
スバルの大きな見せ所になっています。
アニメではスバルが魔法を使う描写がなかったように記憶していますが、
放送時間が決まっているアニメだと、詰め込む訳にはいかずに
泣く泣くカットしたのでしょうか。
あと原作とアニメで異なるのは、
魔獣退治の後のロズワールとラムの会話の内容でしょうか。
アニメだと2人が怪しく会話する様子が少しだったのですが、
原作では結構長く語っていて、
特に異なるのは魔獣を街に招き入れたのは
おさげの女の子だろうというところです。
事件解決後に街の大人たちも子供も、おさげの女の子を見たことがなく、
事件の前に現れて事件後に消えていることからも、
結界を破り街に魔獣を入れた黒幕だっただろうということになっています。
アニメだとこれがなかったので、
魔獣が街に襲いかかったということだけで
王選絡みなのか、はたまた悪魔教と関係があるのかといった
関連性がなくなっていました。
アニメを見ただけだと、
ロズワール邸の1週間って、魔獣襲撃をスバルが防ぐ話で
街の人達をスバルが助けたということはあるけれども
王選とも悪魔教とも関連がなくて
単に魔獣が街に襲ってきたってだけの話が入っただけなのはなぜなんだろう?
と違和感を感じていました。
スバルとレムの強い関係性が生まれる1週間なので、
不可欠ではあるのですが、「なぜ魔獣が襲ってきたのか?」という
部分については、原作と比べると説明不足感があります。
まあ、「魔獣だから人を襲う」ということで
アニメを見ていただけだとそれほど違和感を感じることもなかったのですが。
原作だと、第1巻のはらわた狩りに続いて
魔獣使いがエミリアの王選絡みで襲ってきた訳で、
これからの展開と黒幕の存在を予感させます。
アニメだと他の王選候補者や悪魔教は出てきましたが、
悪魔教を操る存在はいるのか、はらわた狩りのクライアント(黒幕)
には触れられずに終わってしまいましたので、
原作の今後の展開が楽しみです。
ただ、非常に面白かった白鯨戦や悪魔教戦の
内容をアニメで見てしまっているので
早くアニメを追い越したいなと思います。
それにしても今回のスバルの活躍は鬼がかっていましたね。
そりゃレムの惚れるわなという活躍ぶりでした。