第3巻では人の手により改造された人外が
独立交易都市ハウスマンを襲います。
今回、独立交易都市を襲うのは、前足が槍で
背中に玉鋼から作られた剣が無数に生えている人外です。
この人外はヴァルバニルに強く惹かれ
独立交易都市に迷い込みます。
口に留め金がされていて
隙間から水分をとるぐらいしかできていませんでしたが、
独立交易都市での交戦により留め金が外れ、
人を襲い飢えを満たします。
セシリー・キャンベルらによる反撃を受けると
ヴァルバニルの臭いに惹かれブレア火山に向かって逃げ去ります。
魔剣アリアの力を借りながら、その後を追うセシリーですが、
灰被りの森で追いついた際に野草を集めていたリサと
人外が衝突し、そのまま谷底に落ちてしまいます。
これをみたセシリーは躊躇なく谷に飛び込み
リサを抱きかかえます。
衝突の衝撃はアリアの力により和らげられましたが、
0にはできず、セシリーは重傷を負います。
一緒に落ちた人外も大きなダメージを負いますが、
息絶えることなくセシリー達に襲い掛かります。
立つことがやっとのセシリーをかばい、
人外の前に立ちふさがるリサが声を上げていると
リサの前に刀が投げ込まれます。
この刀を手に取り人外に振りかぶるリサ。
鍛冶で鍛えた動作により人外に切りつけるリサ、
その後を受けて魔剣アリアでとどめを刺すセシリー。
あわやというところで、人外を倒し危機を脱します。
傷の治療後に騎士団に復帰すると
帝国のシーグフリードが独立交易都市を訪れており
セシリーは、「独立交易都市を襲った人外が帝国から脱走したものである」こと、
「人外の他に悪魔契約を行う可能性がある死刑囚も脱走した」ことを伝えれらます。
そしてセシリーはシーグフリードを護衛する任務を受けます。
シーグフリードはルークの工房を訪れたいと言い出します。
ルークの工房を訪れたシーグフリードは、
リサがヴァルバニルの血も取り込んでいるのではと問い詰めます。
リーザ、ルーク、ヴァルバニルから生まれたのがリサではないかというのです。
帝国から逃げ出した人外が、ヴァルバニルの血を強く求めるため
というのがその根拠です。
ルークの工房からの帰り道、ルークを信じるなというシーグフリードに対して、
セシリーは彼を信じると強く主張します。
これに強い怒りを感じたシーグフリードはセシリーに襲い掛かります。
セシリーをさんざん痛めつけた後、自分は生殖器官を持たないので
ここまでで済んでよかったなと言い捨て立ち去ります。
シーグフリードにより心にも傷を負ったセシリーは
しばらく自宅に閉じ籠りますが
アリアに促され外出した際に、
悪魔を呼んだ死刑囚に出くわします。
三番街自衛騎士団団長のハンニバル・クエイサーらの
働きによって2体の悪魔を倒せる寸前で
死刑囚は自らの命を生贄にして悪魔を呼び出します。
すでに呼び出された2体の悪魔さえも生贄にして
触手の悪魔が呼び出されます。
それまで健闘していた自衛騎士団も
手が出せなくなり形勢逆転となりますが、
心に負った傷からセシリーは一歩が踏み出せません。
そこに仲間の騎士から叱咤され
自分がやらなければと触手の悪魔に立ち向かいます。
触手の悪魔も、セシリーの活躍により撃退されます。
その後、セシリーはシーグフリードに決闘を挑みます。
シーグフリードが答えようとすると
ルークが割り込み、自分と決闘するように
シーグフリードに迫ります。
ルークが出した条件は「セシリーに2度と手を出さないこと」。
一方、シーグフリードは「リサを解剖させること」を条件にします。
お互い力を出し合いますが、傷だらけになりながらも勝負がつきません。
最後の一撃としてお互い力を振り絞ったタイミングで
決闘は止められ、引き分けとして決着します。
聖剣の刀鍛冶・第3巻では
バトルがよりスピーディーに進み
手に汗握る展開となっています。
また、いかにも怪しいシーグフリードは
人間ではないということが明らかになりました。
第1巻から読み進めるうちに
段々と面白くなってきました。
次巻も期待です!