「ゼロの使い魔 14 水都市の聖女」を読み終わりました。
13、14巻はシリーズ最高(今のところ)
前巻の「ゼロの使い魔 13巻 聖国の世界扉」とこの14巻と
ストーリーに大きな展開があり、
これまでのゼロの使い魔シリーズの中でも
最高の仕上がりの2冊でした。
現段階で私が読み終わっているのが14巻までなので、
13、14巻が今のところシリーズ最高と思っていますが、
今後の展開を期待させるのに十分な内容です。
今後の展開を期待させる内容
ガリアとロマリアの戦争の行方はどうなるのか、
ロマリアの「聖戦」の行方はどうなるのか、
エルフとは戦火を交えることになるのか、
タバサはガリア王ジョゼフに復讐を果たすのか、
ロマリアの聖戦にトリスタニアは
どのように関わってくるのか、
サイトは日本に帰れるのか、
その時にルイズとの関係はどうなるのか
等々、今後の展開を期待させる
伏線は十二分に張られています。
ゼロの使い魔は21巻で完結するので、
残り7巻です。
これまでの巻数の半分しかありません。
今後、これだけの伏線を残り7巻で
回収していくと考えると、
各巻の展開はかなり濃密なものに
なっていくことは間違いありません。
途中、中だるみというか
ストーリーが全く進展しない巻もありましたが、
この14巻まで来たら後はエンディングに向けて
一気に駆け抜けていくイメージでしょう。
それを想像させるぐらい
13巻、14巻はバトルあり、策略あり、
恋愛要素あり、感動要素ありと
充実したものでした。
14巻 水都市の聖女について
話を14巻の内容に移します。
13巻の最後では、ルイズがサイトを
元の世界に戻すというところで終わりました。
「サイトはどうなるの?」
というところで終わったので
非常に続きが気になる形で
14巻を読み始めました。
想像していなかった展開が
サイトが目覚めると当然そこは
日本のハズと思っていたのですが、
いい意味で裏切られました。
ここはまさかの展開でした。
これまでは「伝説」としてしか
物語に登場してこなかった人物を
こういう形で出してきたかと
ヤマグチノボル先生の
上手さに脱帽でした。
この展開はよかった。
一方で予想通りの展開も
ガリアから攻めてくる十体のヨルムンガンドに対しては、
「サイトがこれを使ってヨルムンガンドを倒すんだろうな」
という予想通りの展開でした。
ここは意外性はないというか、
読者にそういう展開を想像させたかったのでしょう。
いつものルイズとサイトの恋愛要素もありつつも
故郷の日本か異世界であるハルケギニアの
どちらを選ぶのかというサイトの揺れ動く心理描写、
サイトと「伝説」との交流、
空恐ろしさを感じさせるロマリアの陰謀、
そして強大な敵であるヨルムンガンドとの対決など
見どころ満載でした。
エピローグの不意打ちと今後の展開を期待して
特にロマリアの陰謀めいたやり方は
今後の波乱を予想させます。
そして、エピローグでは
サイトの行動に思わず涙しました。
ここでこれが来るとは
想像もしていなかったので
この不意打ちには油断していました。
ガリア貴族の反乱とタバサの存在、
15巻はこの辺が物語の中心になるのかなと
予想しながら次巻の15巻も引き続き
読み進めていきます。