NAS(DS216j)に直接テレビ録画したい
nasneで録画したアニメをDS216j(NAS)にダビングすることはできるようになりました。
移動先のフォルダを指定してダビングすることで、アニメタイトルごとにファイルを分けて保存することも可能になりました。
ただこの方法でネックなのは、「ナスネで録画した番組を手作業でNASに移すのがめんどくさい!」ということです。
もう一つ、手作業で移動させるので、うっかりしてしまうとnasneの番組数の上限1,000件に達してしまい録画エラーになってしまうということです。
最初からDS216jに対して録画できれば、手作業でのファイル移動から解放されます。
nasneの録画上限数も気にする必要がなくなります。
結論からお伝えしますと、これも実現できました。
今回の方法では、nasneは使いません。
その代わりにちょっとした初期投資が必要となります。
使った機械がこれ↓
パソコン用のテレビチューナーです。
USBでPCと接続することができます。
これにアンテナ線を接続してB-CASカードを挿すことで、接続したパソコンをテレビの録画サーバーにすることができます。
では、その手順を解説します。
パソコンでテレビ録画する方法
今回用意したもの
PX-W3U3 V2.0
B-CASカード
今回は↓の中古品を購入して、付属しているB-CASカードを使いました。
中古品のテレビチューナーを購入する場合、B-CASカードが付いていないことが多いので注意しましょう。
アンテナケーブル
DS216j
(録画ファイルの保存先として使用、PC上に保存する場合は必要ありません)
HDD 8TB WD Red シリーズ
事前準備
TV録画サーバーとするパソコン上で、DS216jをネットワークドライブに割り当てます。
ネットワークドライブに割り当てる方法はナスネで録画した番組をDS216jに移して保管するを参照ください。
PX-W3U3 V2.0のドライバをインストールする
PLEXのサイトから、PX-W3U3 V2.0のドライバをダウンロードします。
(Driver_PX-W3U3_V2_Ver1.0.zipというファイル)
ダウンロードした「Driver_PX-W3U3_V2_Ver1.0.zip」を解凍します。
解凍すると、「BDA_Driver」「PBDA_Driver」「Utility」というフォルダができるので、「BDA_Driver」を開きます。
お使いのパソコンが32ビットの場合は、「BDA_driver_32(XP_Vista_Win7_Win8)」を
64ビットの場合は「BDA_driver_64(Vista_Win7_Win8)」を開きます。
開いたフォルダにある「Install_Driver.bat」を実行します。
インストール処理が始まりますので、終わるまで待ちます。
これが終われば、PX-W3U3 V2.0のドライバのインストールは完了です。
PX-W3U3 V2.0をパソコンに接続する
ドライバのインストールが完了したら、PX-W3U3 V2.0をパソコンに接続します。
また、PX-W3U3 V2.0にアンテナケーブルを接続し、B-CASカードを挿入、ACアダプタを接続します。
ドライバのインストールと本体の接続が終了すると、デバイスマネージャーにPX-W3U3 V2.0が表示されます。
エクスプローラーでPCを右クリックし、プロパティを選択します。
左側メニューに「デバイスマネージャー」が表示されているので、これをクリックします。
デバイスマネージャーの画面内で、「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」および
「ヒューマン インターフェイス デバイス」を開くと「HDTV PX-W3U3_V2・・・」という表記があればインストール成功です。
PX-W3U3 V2.0のブースター機能の設定(感度設定)
先ほどダウンロードしたPX-W3U3 V2.0のドライバフォルダを開きます。
「Utility」フォルダを開き、さらに「ISDB-T_LNA_Control」フォルダ(地デジの場合)を開きます。
以下の場合に応じて、それぞれのファイルを実行します。
1.自動調整を行う場合→「PX-W3U3_V2_T_LNA_ON.reg」を実行します。
2.自動調整を行わない場合→「PX-W3U3_V2_T_LNA_OF.reg」を実行します。
BS/CSの場合は、「ISDB-S_LNA_Control」以下のそれぞれのファイルを実行します。
「LNB」は自前のパラボラアンテナに給電する場合の設定です。
TV視聴ソフト(TVTest)をインストール
ココからTVTestをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍して、好きなフォルダに配置します。
(解凍したフォルダを好きな場所に置くだけで大丈夫です)
BonDriverをダウンロードして、TVTestフォルダに配置
ココからBonDriverをダウンロードします。
ダウンロードした「TvTest_PX_W3U3_V2.zip」ファイルを解凍します。
「BonDriver_PX_W3U3_V2~」というファイルが含まれているので、この6つのファイルをTVTestフォルダに移動します。
移動するファイルは以下の6つです。
BonDriver_PX_W3U3_V2_S0.dll
BonDriver_PX_W3U3_V2_S0.ini
BonDriver_PX_W3U3_V2_S1.dll
BonDriver_PX_W3U3_V2_S1.ini
BonDriver_PX_W3U3_V2_T0.dll
BonDriver_PX_W3U3_V2_T1.dll
2つのiniファイルを作成
「BonDriver_PX_W3U3_V2_T0.ini」と「BonDriver_PX_W3U3_V2_T1.ini」というファイルを作り、中に以下のように記載します。
[M2]
M2_Dec=1
「BonDriver_PX_W3U3_V2_S0.ini」と「BonDriver_PX_W3U3_V2_S1.ini」にも同じ[M2]~の内容を追記します。
TVTestの設定
上記まで設定できたら、TVTestを起動します。
TVTestフォルダ内にある「TVTest.exe」を実行すると、TVTestが起動します。
初期設定ボックスが表示されるので、以下のように設定します。
ドライバ:BonDriver_UDP.dll (初期設定のまま)
デコーダ:デフォルト
レンダラ:EVR
カードリーダ:なし(スクランブル解除しない)
録画ファイルの保存先フォルダ:録画ファイルの置き場所です。DS216jを割り当てたネットワークドライブを指定しましょう。
設定できたら、OKボタンをクリックして進みます。
TVTestが起動すると、チャンネルスキャンの確認ボックスが表示され、
「最初にチャンネルスキャンを行うことをおすすめします。今すぐチャンネルスキャンを行いますか?」と聞かれますので、ここでは「いいえ」を選んでください。
チャンネルスキャンを行う放送の種類を選んでから、チャンネルスキャンを行います。
TVTestの画面で、左下のメニューから設定できる放送のリストが出てきますので、
地デジは「BonDriver_PXW3U3_V2_T0」、「BonDriver_PXW3U3_V2_T1」
BS/CSは「BonDriver_PXW3U3_V2_S0」、「BonDriver_PXW3U3_V2_S1」を選択します。
PX-W3U3 V2.0がダブルチューナーなので、それぞれ2つずつ選択することができます。
チャンネルスキャンの設定を行います。
TVTestの画面上で右クリックすると、メニューが開きますので「設定」をクリックします。
設定ウィンドウが開いたら、「チャンネルスキャン」のタブを選択します。
地デジの場合は、「対象チューニング空間」に「UHF」もしくは「CATV」を選択して
「スキャン開始」ボタンをクリックします。
(BS/CSの場合は、「BS」もしくは「CS110」を選択します。)
マルチ編成でチャンネルを検索したい場合は、「サービスを検索する」にチェックを入れます。
「スキャン開始」ボタンをクリックするとチャンネルスキャンが行われますので、しばらく待ちます。
チャンネルスキャンが終わると、TVTestでテレビを見ることができるようになります。
番組表を見たい場合は、TVTestの画面上で右クリックして「EPG番組表」を選択すると表示されます。
以上の設定でパソコンでテレビを見るようになりましたが、
録画予約はまだできません。
引き続き録画予約の設定を行う必要がありますが、長くなってしまいましたので別記事で取り上げます。