SFの巨匠、アイザック・アシモフによる大作です。
大作と言っても全巻を通して退屈しない
ワクワクしながら読んだ作品です。
全7部ですが、退屈することなく全巻読破しました。
シリーズの構成は以下のようになっています。
1 ファウンデーション(1951年)
2 ファウンデーション対帝国(1952年)
3 第二ファウンデーション(1953年)
4 ファウンデーションの彼方へ(1982年)
5 ファウンデーションと地球(1986年)
6 ファウンデーションへの序曲(1988年)
7 ファウンデーションの誕生(1993年)
※カッコ内はアメリカで単行本が発表された年です。
最初の3巻が3部作と呼ばれていて
ヒューゴー賞のベストオールタイムシリーズ部門を受賞しました。
また第4巻のファウンデーションの彼方へが1983年のヒューゴー賞長編小説部門を受賞しています。
私が読んだときは1~7部まで一気読みしたので
すべて出版されていましたが、
出版年を見てみると3部作と次のファウンデーションの彼方へが
出るまで30年近く経っているのですね。
1万2千年続いた銀河帝国が崩壊し、その後数万年にわたり暗黒時代が続くことを
数学により予測する「心理歴史学」が、このシリーズを支える設定になりますが、
数学・物理学に大いに興味を持っていた当時の私には
数学者のセルダンの天才ぶりに大いに引き込まれました。
このシリーズは、エドワード・ギボンの「ローマ帝国衰亡史」を
参考にして構想されたのですが、
このことを知り「ローマ帝国」に大いに興味を持ち
塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読むきっかけにもなった本です。
(ギボンのローマ帝国衰亡史の方はまだ読めていませんので、
こちらも是非とも読みたい本です。)
SFファンであれば間違いなくハマる名作です。
私も前回読んでから10年以上経っていますので
再度読み直してみたい作品です。